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2010/09/09 (Thu) SATC3 イベント報告

以下は私が運営に関わっている「遊びの学校」のイベント報告である。長文で恐縮だが、ぜひご一読いただきたい。


岡田ジャパンからザックジャパンへ。難航していたサッカー日本代表監督にイタリア・セリエAのACミランやユベントスで活躍したアルベルト・ザッケローニが決定した。日本代表では初のイタリア人監督だ。彼がどんなサッカーを日本に持ち込んでくれるか楽しみでならない。記者会見では、攻撃と守備のバランス、選手とのコミュニケーションを重視し、独自のサッカー哲学を根付かせたいといっていた。実質的に指揮を執るのは、来月、10月8日のアルゼンチン戦からだが、どんな試合になるか、興味は尽きないところ。2014年のワールドカップ・ブラジル大会に向けての第一歩となる。

考えてみたら、ワールドカップ・南アフリカ大会、6月19日の日本対オランダ戦を見ながらグループセックスを語るという「遊びの学校」の男性限定の懇談会「GS男塾――俺達のワールドカップ」から、もう2ヶ月以上が経った。同試合は、残念ながら日本は惜敗したが、後のベスト16への布石となる素晴らしい戦いぶりで、大いに盛り上がったものだ。


日本サッカー協会が次の準備を始めたように、私達もGSワールドカップ(!?)へ向け、次の準備を始めている。残暑(というには、ほど遠い、記録的な猛暑)の中、8月28日(土)に、「遊びの学校」のオープンスクール「大人の同窓会――SATC3“Tokyo Style”」を開催させていただいた。

今回は“オープンスクール”の名の通り、サマースクールとして、オープンキャンパスのように、学校の受講生のみならず、講座を一般にも公開。これまで受講されていない方に“お試し”という感じで、「遊びの学校」に体験入学をしていただくというもの。

当日は、男女ともに新たに参加する方を含め、私達の想像を越す人数が集まっていただいた。会場は、立錐の余地もなく、詰め込んだため、少し狭苦しい思いをさせてしまった。お許しいただきたい。

というのも直前になり、参加を希望する方が殺到したからだ。やはり、行く夏(まだ、行く気配はない!)を惜しむ、夏の思い出作りか。

今回、会場は通常の貸し会議室ではなく、いつも使用している貸し会議室のイベントルームを使用させていただいた。部屋のレイアウトも机を並べたスクール形式ではなく、オープン形式で、場所の移動も可能。話しやすい雰囲気を演出するため、飲み物や軽食なども簡単にだが、用意させていただいた。名誉校長や幹事会の役員だけではなく、その場に来ている参加者同士でも積極的に、懇談してもらう、という意図だが、雰囲気は画廊や写真展のレセプションパーティを想像してもらえばいいだろう。


また、会場の壁には過去に作成した学校のポスター(フライヤーを 拡大したもの。都内のハプニングバーや女性向けアダルトショップに設置した) などを展示。 同時に、テーブルには、「遊びの学校」開校の契機になった「大人の艶会」、「遊びの学校」の交流会などで使用したコースターを出した。 さらに、スタッフは「遊びの学校」のポスターと同デザインの、交流会で、スタッフTシャツとして使用したものを着用。 さながら、「遊びの学校」の作品展、展覧会という感じだ。 初めて参加される方は、ビジュアルにそこまで徹底してこだわることに感心しつつ、完成度の高いデザインそのものにも感銘を受けていた。

私達のような胡散臭い活動(!?)が多少なりともちゃんとしたものとして見られるのは、 いつもデザインを担当してくれる新進気鋭のデザイナーと、HPも作成していただいている重鎮デザイナーが施していただける可憐なパッケージのお陰だと改めて、再確認した次第。



まず、第一部は、名誉校長であり、GS水先案内サイトの金字塔「遊びの時間」のミック様による、「遊びの学校」開校の意図や趣旨の説明。同時に、これまでの活動の報告もさせていただいた。学校の“沿革”をおさらいする。

「遊びの学校」は2008年4月に本格開校し、今年で3年目になる。その間、公開講座は10回を越え、懇談会、見学会、交流会なども積極的に開催している。

そもそも「遊びの学校」の契機は、あるSNSのコミュニティが1000名を超えたことを記念して、2006年12月に開催した劇場型の大型の交流会「大人の艶会」。まずは同会を開催していた時代から説明させていただく。同会は翌2007年12月まで、4回、開催した。

■大人の艶会■

「色香ある男と女が集う『大人の艶会』」(2006年12月9日) 
「大人の艶会『女性上位時代~一週間遅れの雛祭り』」(2007年3月10日) 
「大人の艶会Ⅲ『CHANCE MEETING 777』」(2007年7月7日)
「大人の艶会FINAL『うたかたの日々(Bubbly Friday Xmas)~決戦は金曜日!』」
(2007年12月7日)

各々にコンセプトやテーマを立て、様々な趣向を凝らした。“仲間との心地よい会話と、息を呑むような驚愕のハプニング、 熱き、密やかな情交、そして、賑々しくも微笑ましい見世物……”という複合的なエンターティンメントを提供。参加者を手錠でカップリングしたり、ラウンジにお立ち台を作成し、DJが音楽を流して、バブル時代のジュリアナを再現してみたりもした。最終的には参加者は100名を越えるものになった。いまもこの世界の伝説として、語り継がれているのだ。

「遊びの学校」そのものは、同艶会の開催時に、“ラウンジトークセッション”として開催させていただいたのが始まりである。非公開時代には、2回、開催している。その艶会を開催していく中で、見えてきたものがある。GSの現状を憂うではないが、同会の参加者に限らず、GSに興味を持つ方の中には、その思考や行動が明らかに稚拙で未熟な方もいた。また、ルールやマナーも徹底されてない。以前であれば、パーティやクラブなどの現場で、先達と後進の交流が自然となされ、そうしたものが受け継がれ、美しい潮流となっていった。ところが、ネットやSNSの発達で、敷居が引くなった分、この世界の成り立ちやしきたりを充分に理解せず、参入してきてしまう。そんな手合いが自分勝手な思い込みで、混乱を巻き起こす。

また、本来、パーティを開催する資質や資格がないものが言葉巧み、人心を欺く、粗悪なものも横行してきている。

そんな状況を打開し、是正するために、学校の必要性を思い立った。ある意味、何が正しいか、正しくないのか、GSの世界の“正義”を語るために、場を設けたというのがきっかけだったのだ。さらにいえば、ネットの普及でGSなどに興味を持つ女性が急増したにも関わらず、そんな女性達をちゃんと受け入れることのできる男性が少ない。そのため男性の育成も急務だった。



2008年4月に本格開講した公開講座は、グループセックスだけでなく、SMやフェミニズム、エクスタシー、スローセックス、中高年の性愛生活など、そのテーマは多岐に渡った。ある意味、グループセックスは、GS単体で存在するのではなく、大きなくくりでいえば大人のラブ&セックスの領域である。遊びの文化を確立するためには、ミクロ的ではなく、マクロ的に語っていく必要があった。それゆえ、扱う主題や題材は増え、広がっていく。

改めて10回の各講座を振り返り、各回の講座の復習させていただいた。各講座のテーマとゲストを転載していく。

■公開講座■

第1回「グループセックス入門&ハプニングの楽しみ方」 (2008年4月19日)
ゲスト:金太郎(コミュニティ「ハプニングバーの楽しみ方とは」管理人)

第2回 「新女性上位時代 フェチ・ミズム~あなたの妄想は実現する!」(2008年6月28日)
ゲスト:井上メイミー(「我楽」広報・「カーミラ」元編集長)

第3回 「求められる男・求められる女 この世界で必要とされるための自分磨き」(2008年9月27日)
ゲスト:蘭(プライベートリビング「クリスタルベル」元ママ)

第4回 「話す・聞く・見る GSコミュニケーション原論」 (2008年12月6日)
ゲスト:藤原幻(出張ホスト・彼氏代行「おもちゃのGEN」)

第5回 「GS vs SM 間違いだらけのSM選び」(2009年2月21日)
ゲスト:祐士(「Bar BUG」店長)

第6回 「エクスタシーの神秘 “逝き”の構造」(2009年5月16日)
ゲスト:山口みずか(ソープ嬢作家)

第7回 「グループセックスに歴史あり GS大河物語」(2008年9月12日)
ゲスト:とも(「グランブルー」元スタッフ)

第8回 「セックスはあせらず 大人のためのスローセックス入門」(2008年12月5日)

第9回 「安全に安心して楽しく遊ぶための“危機管理”」(2010年2月13日)
ゲスト:覆面ゲスト(某関係者)

第10回 「成熟した大人へ捧げる - いつまでも輝く「男と女」でいるために!」(2010年5月22日)
ゲスト:亀山早苗 (作家)

「遊びの学校」は公開講座とともに、“課外活動”として、見学会、交流会、懇談会なども積極的に開催している。同活動も下記のとおり紹介させていただく。

■課外活動■

■ハプニングバー見学会
「大人の社会科見学 I」 (2008年7月)
「大人の社会科見学 Ⅱ」 (2008年9月)
「大人の社会科見学 Ⅲ」 (2009年6月)

■交流会
「夜想会(セックスファンタジーナイト) I」 ( 2008年7月)
「夜想会(セックスファンタジーナイト) Ⅱ」 (2008年11月)
「夜想会(セックスファンタジーナイト) Ⅲ」 (2009年4月)
「夜想会(セックスファンタジーナイト) Ⅳ」 (2009年10月)
「夜想会(セックスファンタジーナイト) Ⅴ」  (2010年4月)

■受講生と講師による懇談会
「ホームルーム」(2008年10月)
「女性向け懇談会“フェミスタ”」(2009年3月)
「フェミスタⅡ+サマースクール“空中庭園麦酒会”」(2009年8月)
「忘年懇談会“空中庭園麦酒会Ⅱ”」(2009年12月)
「フェミスタ Ⅲ+新春懇談会“空中庭園麦酒会Ⅲ”」(2010年4月)
「男性向け懇談会“GS男塾” 俺達のワールドカップ」(2010年6月)


改めて、活動歴を抜き出すと、その精力的で豊富な活動量に驚く。いずれにしろ、まだ、公開講座を受講してない方、また、受講して間もない方、さらに各講座を聞き逃した方には、そのさわりを解説しただけだったが、有益なものになったのではないだろうか。

前述通り、第一部終了後、時間を取り、質疑応答だけでなく、懇談もできるようにした。グラスやスナックを片手に、熱心に話しこむ。各所で、話の華が咲く。今回、会場を見回して感じるのは、男女ともに雰囲気のいい方が多いということ。話も滑らかで、よどみがない。大人の風情やたたずまいを醸し出す。学校には、魅力的な大人をひきつける、不思議な力があるようだ。


第二部は、第一回の公開講座でも開講した「グループセックス入門」を、最新情報を盛り込み、再講演させていただいた。講師は幹事会のメンバーで、「楽園族」の代表の直樹様である。この世界の理論派といわれるだけあって、これまで混乱、錯綜としていたGSというものを理路整然と説明していく。実は、今回、新たな試みとして、プロジェクターを使用し、パワーポイントでの講演を行った。そのためのテキストも直樹様が激務の合間に、書き上げたもの。まるで説明会や企画会議のようなだが、明文化、映像化されたことで、よりわかりやすくなる。


講演内容を簡単にかいつまんで紹介しておく。

まず、GSとは何か? 「遊びの学校」の推奨する定義を披瀝させていただく。

■3P(threesome)
・男性2 女性1
・女性2 男性1(逆3P)

■輪姦 (gang bang)
・女性1 男性3人以上

■乱交 (orgy)
・男性・女性ともに2名以上

スワップ(swinging)
・カップル交換
・相互鑑賞

3P、スワップ、乱交など、その英訳を初めて知る方も多いかもしれないが、その定義を提示し、その特徴を丁寧に説明していく。

また、上記をするための代表的な遊び場として、ハプニングバー、カップル喫茶、パーティなどを紹介。その探し方、遊び方、さらに、そのシステムからリスクマネージメントまで、これまでになく懇切丁寧な解説だ。流石、グループセックス界の生き字引といわれる直樹様である。自らの経験から導きだされる金言は、どれも有益で、含蓄がある。

グループセックス未経験者の方、また、初心者の方には、疑問や不安などを解消する絶好の機会になったはずだ。


また、事前に参加者にはアンケートをとって、質問などを受け付けていたが、それにも答えさせていただいた。

「何故、学校を続けているのか、何のメリットがあるのか」という質問には、

「ある種、正しい遊び方を教える。指導していかなればいかないという義務感みたなものがあります。使命感といったら、大げさかもしれませんが、そういったものがそもそもの発端です。同時に、この活動を続けていく中で、いろんな才能や個性が集まってくる、何かが起こるかもしれないという期待感を持っていることも事実。そんな楽しみがあるのがメリットかもしれません」

と、答えさせていただいた。

かつて、オノ・ヨーコが一人で見る夢は夢だが、皆で見る夢は実現するといっていた。まさにそんなところではないだろうか。夢や希望を語れる場があることが嬉しく堪らないのである。「ハーバード白熱教室」ではないが、サンデル教授のように、“これからの『正義』の話をしよう”とすることの必要性をも感じてもいる。

また、「そのバイタリティーの秘訣は」と聞かれ、ミック様は、「生魚」と即答する。漁村の漁師は、肌や皮膚は潮焼けしているが、自ら釣った魚、それも生魚を食べるから精力がつき、絶倫だという。魚のDHA(ドコサヘキサエン酸)がいいそうだが、会場では、これから生魚を食べるというものが続出した(笑)。

第二部終了後には、再び、懇談の時間を設けさせていただいた。日ごろ、興味や関心があっても、なかなか、声に出したり、聞いたりすることができない“セックス”のことを、“SATC(SEX and the CITY)”風に、思い切り語り合う。

ネットやマスコミには言えない、書けない、リアルだからこそ、明かされる情報も交わされる。現場にいなければ、話せない内容だ。時間を経て、参加される方の舌もさらに滑らを増し、熱を帯びてくる。もっとも、熱弁というより、華やかな、喧しさといっていいだろう。きっと、そんな中から東京スタイルのセックスを提唱できるのではないだろうか。

7時30分に開始した同会は9時30分を過ぎる頃、しめやかに閉会させていただく。今回は、会場を原状回復しなければいけないため、机や椅子の移動やごみ捨てなど、参加者も手分けして、協力していただく。Do it yourself――インディーズではないが、手作り感覚で、学校が作られていく。おそらく、こんなにも“民主的”に運営されている学校は、「遊びの学校」くらいだろう。参加するものの遊び心が学校を学校足らしめる。そんな中から、大人の遊びの文化というものが形成されていくはずだ。

次回の公開講座は10月を予定している。日時、内容等は改めて、正式発表させていただくが、テーマは「間違いだらけのAVセックス――女性が本当にして欲しいこと」になる。

また、課外授業として、11月に妄想歓談交流会「夜想会(セックスファンタジーナイト)Ⅵ」、さらに、12月に公開講座、同公開講座後に毎年恒例の忘年懇談会「空中庭園麦酒会Ⅳ」を予定している。ご興味のある方、ご参加をご希望される方は、是非、お問い合わせいただきたい。

私たちの活動から目を離さないでいただければと思う。また、一人でも多くの、遊び心ある方が参加され、そして、川面や湖面に投げ入れた石の波紋が広がるように、その輪が大きくなることを願っている。面白いことは、「遊びの学校」から始まる。いまからでも遅くない。私達とともに、“GSワールドカップ”へ向けて、キックオフしようではないか。

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2010/07/15 (Thu) セックス・アンド・ザ・シティ 2

アメリカでは前評判を見事に裏切って、興行収入はそれほど伸びず、3作目は無いんじゃないかと噂されるSATC2ですが、ボクはそこそこ面白かったです。相変わらず女性上位をウリにしている点はちょっと食傷気味ですが、そこは舞台(場所)をアブダビに変えることで上手く退屈させないようにしていますね。よりによって女性の地位が極端に低いイスラムの国と、世界でも一・二位を争うくらい女性が活躍しているニューヨークの対比が、なるほどねえと思わせてくれる映画になっていると感じました。

SATC2

今からちょうど2年前、コミュ「遊びの学校」で新女性上位時代をテーマとして、グループセックス初心者向けの講演会を開催しました。


以下、報告書からの抜粋です。

「ある種、女性の妄想や願望を中心に、その実現のために男性が存在するといってもいいだろう。世間では、いまだに男性中心のセックスが蔓延っている。 せめて、この世界では、女性中心であってほしい。また、男性は、自らの願望や欲望に専心するのではなく、女性の妄想や願望の実現を楽しむ余裕が欲しいところ。 女性上位という考えを実践すべきだろう。」

そして改めて、SATC2に照らしてみると、女性は自ら女性らしくなるべく努力し、セックスにおいてもどうしたらパートナー(男性)と気持ちよく楽しめるか、に主眼を置いて努力を続けているのに対して、男性は、依然として独りよがりというか自分中心の自慰行為といった印象を拭えません。それを悦びとする、どMなパートナー女性ならともかく、ですが。

ではグループセックスの現場では実際どうなのか? 体験者の貴重な(?)経験談を聞き、GSについて話す機会を「遊びの学校」として設けてみました。名づけてSATC3 といっても普通の飲み会なので、興味のある方はお問い合わせください。


8月28日(土) 
19時から、都内某所

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2010/05/26 (Wed) いつまでも輝く「男と女」でいるために

■盛会御礼!――「遊びの学校」の第十回公開講座「成熟した大人へ捧げる--いつまでも輝く『男と女』でいるために!」

先週末、5月22日(土)、予定通り、「遊びの学校」の第十回公開講座「成熟した大人へ捧げる--いつまでも輝く『男と女』でいるために!」を盛会に終えさせていただいた。

今回のテーマは、タイトルからわかる通り、“成熟した大人(中高年)のセックスライフ(性愛生活)”である。

実は、同テーマは「遊びの学校」を開校した時から、いつか、扱うべきものと考えていた。この学校には、様々な年代の方が受講生として参加される。その中で、とりわけ、熱心、かつ積極的に受講していただいているのが40代、50代の方だ。当初、40代、50代の方にとって、グループセックスやラブ&セックスが興味の対象であることに驚きもしていた。さらにいえば、そういう受講生達が、巷間いわれる中高年とは違う、輝きを持っているのも事実。ならば、その秘密を探りつつ、本校ならではの新たな提言ができればと決意した次第だ。

そのため、今回のゲストには、ノンフィクション作家の亀山早苗様をお迎えした。現代の男女の性愛事情に精通し、数多くの著書を発表している。様々なメディアでも、必ず、コメントを求められる。まさに今回のテーマにもっとも相応しいコメンテイターだ。亀山様となら、明るい未来への展望を垣間見ることができるのではないかと思ってのことである。

まず、第一部では、亀山様に「中高年の性愛生活の現在」をテーマにして、セックスレス、不倫、婚外恋愛、ダブル不倫、40歳代女性の心身の変化など、その現状を語っていただく。実際に数多くの取材を通し、聞きだした生の声は、ある種の驚きを持ちつつ、この世界の実相を写すものになった。

第二部では、亀山様に「中高年の性愛生活の未来」をテーマにして、性に飢え、行動する中高年、恋愛・セックスの効能、グループセックスの役割、成熟の勧めなど、中高年の性愛生活の未来へ向けて、提言をさせていただいた。亀山様の新たな視点から提示される新たなライフスタイルは、中高年の性愛生活の未来を明るく照らし出す。輝くための秘密がそこにはあった。

そして、第三部は、今回のゲスト講師の亀山様と、「遊びの学校」の名誉校長であるミック様に、皆様のご質問やご疑問にお答えいただいた。その掛け合いは夫婦漫才(!?)のような軽妙さと快活さで盛り上がり、気が付けば3時間があっという間という感じで、同会を終えさせていただいた。

詳細な報告は改めてさせていただくが、受講された方へは御礼を申し上げたい。流石、女性ファンの多い亀山様。いつになく、女性受講が多かった。また、男女ともに、新たに受講する方が多く、公開講座も回を重ね、新たな地平にきたことを感じさせる。

成熟した大人の性愛生活の現状や展望をお伝えするとともに、何故、そうした大人達が輝いているかの秘密を探ることができたのではないだろうか。改めて、詳らかにする報告(第九回公開講座の報告も早急にさせていただく)を楽しみにしていただきたい。

次回の公開講座は、9月を予定している。日時、内容等は改めて、正式発表させていただく。それ以前、課外授業として、6月19日(土)に、男性向け懇談会「GS男塾――俺達のワールドカップ(仮題)」を予定している。

同日は、南アフリカワールドカップ「日本VSオランダ」戦の試合当日。夕方からGSについて、男性限定で、懇談。8時30分からはワールドカップを観戦するという、男胸騒ぎ、血沸き、肉踊る趣向である。一緒に選手を応援しながら、GSワールドカップ(!?)に出るための理論と技術と思想を皆様で、学ぼうではないか。ご興味のある方、ご参加をご希望される方は、お問い合わせいただきたい。

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2010/04/25 (Sun) シャネルとパーティーとセックス

妄想歓談交流会「春の祭典 Entrance Ceremony――夜想会(セックスファンタジーナイト)5」報告!


4月は入学や入社など、新たな世界に飛び出す季節でもある。このところ、街では、いかにも新入生、新入社員という初々しい顔を見かける。勿論、この世界でも“新入り”がいなければ、新陳代謝は起きないし、継続もしていかない。

私たちが関わるグループセックス、ラブ&セックスなど、大人の遊びを学ぶ「遊びの学校」でも、“新入生歓迎会”を先日、開催させていただいた。妄想歓談交流会「春の祭典 Entrance Ceremony――夜想会(セックスファンタジーナイト)5」である。

このところ、天候不順もあり、その前日まで、真冬並みの寒さ、それも荒天が続いていたが、当日は昼過ぎから晴れ渡り、暖かさも戻ってくる。これも幹事会の行いの良さの現われだろう。興行ではないが、やはり、当日の天気は気になってしまう。

今回は、HPやブログでは開催を告知せず、一部のコミュニティのみでの告知。公開講座や懇談会の受講実績や態度などを見させていただき、その場に相応しいと思える方のみへ声かけした。勿論、先月に開催した懇談会も今回のための試金石であったことはいうまではない。

会場は、都内某所にあるハウススタジオを私達の“秘密の花園”に変えさせていただいた。因みに、同所からは、辛うじて残る葉桜も愛でることができる。まさに、絶好の環境である。

毎回、ドレスコードを設けさせていただいているが、今回は「春」、「花」などを意識した装いにしてもらった。春色や花柄の服装を纏い、アクセサリーやジュエリーは花をあしらっていただく。また、会場ではセクシー&キュートを意識したコスプレ、ランジェリーなどでお過ごしいただき、自らが夜の花畑に可憐に咲く“華”となるという趣向である。スタッフは、この日のために、お馴染み新進気鋭のデザイナーが作成したポスターと同デザインのTシャツを着て、コスプレさせていただいた。

スタッフとともに、会場を設営し、受講生が来るのを待ち構える。ステージフライトではないが、開演前というのは、緊張する瞬間でもある。

開演時間、6時になると、その日の主役たる、受講生が集まりだす。いずれも春らしい華やかな装いである。会場が一気に明るく、賑やかになる。男女はほぼ同数、若干、女性が多い。カップルも参加している。今回は、このような交流会は初めてという方も多いというのが特色。

「遊びの学校」も3年目を迎え、広がりを持ち出すとともに、セックスファンタジーを語り、聞く、妄想歓談交流会、「遊びの学校」の課外授業がこの世界の初心者のための最適なデビューステージになっていることを感じさせる。


会場には、今回のテーマソング(!?)であるストラヴィンスキーの「春の祭典」を流させていただく。また、ストラヴィンスキーと恋愛関係にあり、同曲の誕生にも関わったというココ・シャネルの「シャネルNo.5」を香らせる。

毎回、交流会では当日の案内として、テキストを配布するが、同テキストに添付した紙片から香るフレグランスはNo.5 の最新バージョン「オープルミエール・オーデパルファム」。このフレグランスはオリジナルの気品を生かしながら、さらに洗練された香りを醸し出す、今春に発売されたばかりのものだ。

ストラヴィンスキーとシャネルの恋愛物語は先日、公開された映画『シャネル&ストラヴィンスキー』(ヤン・クーネン監督、アナ・ムグラリス、マッツ・ミケルセン出演)を参考にし、会場には同映画の予告編をループ編集した映像も流した。

他にも会場にある食器から小物、展示物まで、趣向を凝らしたが、いずれにしろ、「遊びの学校」らしい拘りと遊びと、ご理解いただきたい。


開演時間を一時間ほど過ぎ、ある程度、受講生が集まったところで、幹事会からの挨拶とともに、乾杯と自己紹介(ちなみに、参加者の都合で、時間差で集まったため、何回も自己紹介させていただいた。かえって、そのほうが名前も覚えるというもの)。皆様からの差し入れの美味なる食材や甘美なるスイーツを頬張り、心地よく酔わす美酒を飲みながら、歓談する。いたるところで、話の花が咲いていく。

途中、幹事会がメンバーを任意抽出。小グループにわけ、トークセッションを行う。トークセッションでは途中、メンバーを変えながら、全員と会話できるようにした。コミュニケーションを円滑にするための仕掛けである。

ある程度、懇談会などの経験が生きているのだろう。自分をアピールしながらも、皆で会話することを意識し、話をうまく振ったり、会話をまわすように進めていく。自己主張が強過ぎ、時々、まわりの反応が見えなくなる方がいるが、流石、日ごろの鍛錬の成果か、そんな轍は踏まない。まさに、成長と呼べるものではないだろうか。

グループトーク後、男性受講生は別室に移動していただき、残った女性受講生にカードを配布。トークセッションを通して、もう一度、話したいという男性受講生の名前を同カード記入してもらう。再び、男女が合流後、こっそり当該の男性に耳打ちをし、男女をカップリングしていく。そこで、さらなるコミュニケーションを図ってもらうというわけだ。引っ込み試案(!?)の受講生へ、幹事会からのささやかなアシストである。


実は、この交流会、“新入生歓迎会”をコンセプトとさせていただいたのには、理由がある。今年の1月、新年会と称して、GSの世界の重鎮や新鋭などをお呼びし、“GSサミット”、“GSショーケース”として、旧交を温めさせていただいた。それは単なる懐かしの再会ではなく、「遊びの学校」のことを知っていただくとともに、最近の活動ぶりなどをお教えいただくという目的もあった。

そんな、この世界のVIP達をお招きし、交流会の後半に合流してもらうという“サプライズ”を用意したのだ。この世界の先輩が後輩を手厚く迎えるという“新入生歓迎会”である。夜行性の諸先輩らしく、漸く、午後9時過ぎから集まり出す(勿論、予め、遅くに来ていただくようにお願いしている)。会場の空気がより濃密なものになる。流石の迫力(威圧感!?)だ。

ここで、改めて「遊びの学校」の名誉校長のミック様の挨拶とともに、再び、乾杯と自己紹介(多分、この日、3回目くらい)が始まる。その際に、自らサークル活動をしている方やパーティを開催している方には、活動内容や最近の活動を報告していただいた。いわば、受講生に、この世界の実相(本当に、こういう世界があること)をもっと、身近に知っていただくためだ。

自己紹介後、ちょっと近寄りがたい風格(笑)を持つ彼らだが、受講生は、勇気を持って、話し掛けていく。意外と、彼らは気安く応えてくれる。まるで、浜崎あゆみのツイッターのような気さくさだ。さらに、途中から先日の女性向け懇談会「フェミスタ」のゲスト講師を務めていただいたベテラン女性、また、公開講座以前、非公開で開催した講座のゲスト講師を務めていただいた女性パーティ主催者、さらに、「遊びの学校」開校の契機となった「大人の艶会」を共同開催した伝説のハプニングパーティの主催者も駆けつける。

まるで、公開講座が何回も開催できるくらいの豪華なラインナップである。受講生達は、目の前の生きる伝説(!)の生の言葉に熱心に耳を傾け、身体を熱くしていく。おそらく、公開講座を受講したり、実際にパーティやバーへ行かなければ、半信半疑だった世界が確かな輪郭を持って、像を結んでいくのだ。

会場には会話の花が咲き、歓喜の声が上がる。そんな空気を少し沈めるかのように、深夜には特別な趣向も用意しておいた。

題して、「ミッドナイトアートシネマ――女性のためのポルノ映画館」である。グループセックスやラブ&セックスを学ぶ、学校に相応しい作品を選び、会場で上映するというもの。内容がセックスなどに関わるものなので、アダルトビデオでなくても、女性が見たり、借りたりするのは難しい。そんな女性のために、見る機会を提供するという意味がある。

今回、上映したのは、『ショートバス』(shortbus)。『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』で衝撃のデビューを果たしたジョン・キャメロン・ミッチェル監督が、“愛”と“セックス”をテーマに描いた話題作だ。エクスタシーを知らない女流セックスセラピスト、愛の行く方を模索するゲイのカップル、孤独を抱えたSMの女王など…彼らはニューヨークのサロン“ショートバス”にたどり着く。ニューヨーク版ハプニングバーとでもいうべき同所で繰り広げられる人間模様を綴る。2006年カンヌ国際映画祭の出品作品であり、2007年、日本でも公開され、一部(!?)では人気になった。まさに、「遊びの学校」に相応しい上映作品ではないだろうか。いきなりの冒頭の“セルフブロージョブ”のシーンには、一同、目が釘付けされ、点になっていた(笑)。


この交流会、深夜を過ぎても誰一人、眠ることなく、夜明けまで、熱いコミュニケーションが繰り広げられていく。熱気や驚愕、興奮、歓喜…など、様々な言葉が浮かぶ。受講生にとっては、かつてないほど、刺激的で、官能的な新入生歓迎会になったのではないだろうか。

夜が明け、日差しが差し込む頃、私達の“春の祭典”、秘密の花園は、ひっそりと閉園させていただいた。花園を後にする、艶やかな笑みを浮かべる受講生の後ろ姿が心なしか、たくましく感じたのは、決して、気のせいではないだろう。きっと、心に大輪の花を咲かせ、自らが美しく咲き誇る華となったはずだ。

この交流会、次は秋になる。秋には、どんな花を咲かせてくれるか、いまから楽しみである。

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2010/02/27 (Sat) 嫌われる女

嫌われる女。

といっても日常の話ではなく、
あくまでもグループセックスにおいて、
という意味です。


どういう女性が嫌われるのか。
嫌われないための作法って何だろう。
そんな作法ってあるのかないのか。


嫌われたって別にいいや、という女性ならともかく、
大抵の場合は嫌われないようにしなきゃ、と思うんじゃないでしょうか。
そもそも、嫌われてもいいならGSの場に来ないでしょうし。
我々男性には知り得ない、
女性ならではの独特のコツがあるのかもしれません。

GSの場によっても嫌われないための作法が異なるのと同様、
場所によって求められる男女の要件が違ったりすると思います。

ただ、行き過ぎた女性上位の結果、
いわゆる「勘違いお姫様」を続々と輩出してしまうのも残念なことです。

敢えて苦言を呈すなどといった上段に構えるつもりはありませんが、
こうした風潮を女性自身がどう思ってらっしゃるのか、
座談会という場で掘り下げてみたいと思います。

ということで、こんな懇談会を3月13日(土)に開催します。
詳しくはお問い合わせください。

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