本来この遊び、興味を持ち続け、且つそれを心底享受できる時間って、長い人生のうちのほんの一瞬なのだと思います。 もちろん何十年に渡って長く遊ばれる方も稀にいらっしゃるかもしれませんが(←え、私?)、一瞬の輝き、刹那的かもしれないその一瞬に、様々な欲望や願望、妄想やエネルギーを込めながら楽しんでいる、という方が大多数だと思います。
普段、身に纏っている分厚い心の衣を脱ぎ捨て、作り笑いで疲れた顔を消し、本来の自分の顔に戻る時間。実直な会社員、真面目な夫、貞淑な妻、日常生活で汚染され疲弊した精神の「澱」を洗い流せる時間。そして何より、それを分かち合える仲間との語らい。
あくまでも非日常であることは、大人であればとっくに理解しています。無謀で無茶なことをするはずがありません。いつでも止められるという安全弁も用意してあります。だから遊びなのです。
前置きが長くなりましたが、夕べ、都心の某シティホテルで、大人たちが集い、自らの妄想を語らうパーティーを開催しました。その場に相応しい方だけが垣間見ることを許される空間です。ここ何年か、毎年、春と秋にだけ開催されるこの集まりは、今ではグループセックスの登竜門としてある程度、浸透しているようです。
今回のパーティーのコンセプトは、春爛漫なイメージの「花と華」を元に企画され、、そして隠れテーマともいうべきスパイスは、「シャネル」でした。残念ながら、東京の天候は春とは程遠いものでしたが、それでも会場には華やかな雰囲気が漂い、ルクサやアリエンヌといった高級ランジェリーの花模様が行き来するころには、濃厚な花の蜜の香りが立ち込めていました。そして、蜜の香りに混ざり、シャネルN゜5の新作、オープルミエールの香りがかすかに漂っていました。もちろん会場にはストラヴィンスキーが静かに響き渡ります。そういえばこの映画を評する言葉に、「誰からも縛られることのないシャネルの生き様こそ、現代の女性に求められているスタイルかもしれない。」とあります。まさに今回のパーティーに相応しい評語かもしれません。
男女ほぼ同数の集まりは深夜近くになってようやく盛り上がり、数十人の参加者の楽しそうなコミュニケーションは、見ていて本当に楽しそうでした。ここでの詳しい内容は、参加した人たちだけの思い出として残していただきましょう。
添付の画像は、今回のコンセプトを元に作成したポスターです。新進気鋭の某有名デザイナーの手によるもので、会場のあちこちに飾らせていただきました。
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