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2010/09/09 (Thu) SATC3 イベント報告

以下は私が運営に関わっている「遊びの学校」のイベント報告である。長文で恐縮だが、ぜひご一読いただきたい。


岡田ジャパンからザックジャパンへ。難航していたサッカー日本代表監督にイタリア・セリエAのACミランやユベントスで活躍したアルベルト・ザッケローニが決定した。日本代表では初のイタリア人監督だ。彼がどんなサッカーを日本に持ち込んでくれるか楽しみでならない。記者会見では、攻撃と守備のバランス、選手とのコミュニケーションを重視し、独自のサッカー哲学を根付かせたいといっていた。実質的に指揮を執るのは、来月、10月8日のアルゼンチン戦からだが、どんな試合になるか、興味は尽きないところ。2014年のワールドカップ・ブラジル大会に向けての第一歩となる。

考えてみたら、ワールドカップ・南アフリカ大会、6月19日の日本対オランダ戦を見ながらグループセックスを語るという「遊びの学校」の男性限定の懇談会「GS男塾――俺達のワールドカップ」から、もう2ヶ月以上が経った。同試合は、残念ながら日本は惜敗したが、後のベスト16への布石となる素晴らしい戦いぶりで、大いに盛り上がったものだ。


日本サッカー協会が次の準備を始めたように、私達もGSワールドカップ(!?)へ向け、次の準備を始めている。残暑(というには、ほど遠い、記録的な猛暑)の中、8月28日(土)に、「遊びの学校」のオープンスクール「大人の同窓会――SATC3“Tokyo Style”」を開催させていただいた。

今回は“オープンスクール”の名の通り、サマースクールとして、オープンキャンパスのように、学校の受講生のみならず、講座を一般にも公開。これまで受講されていない方に“お試し”という感じで、「遊びの学校」に体験入学をしていただくというもの。

当日は、男女ともに新たに参加する方を含め、私達の想像を越す人数が集まっていただいた。会場は、立錐の余地もなく、詰め込んだため、少し狭苦しい思いをさせてしまった。お許しいただきたい。

というのも直前になり、参加を希望する方が殺到したからだ。やはり、行く夏(まだ、行く気配はない!)を惜しむ、夏の思い出作りか。

今回、会場は通常の貸し会議室ではなく、いつも使用している貸し会議室のイベントルームを使用させていただいた。部屋のレイアウトも机を並べたスクール形式ではなく、オープン形式で、場所の移動も可能。話しやすい雰囲気を演出するため、飲み物や軽食なども簡単にだが、用意させていただいた。名誉校長や幹事会の役員だけではなく、その場に来ている参加者同士でも積極的に、懇談してもらう、という意図だが、雰囲気は画廊や写真展のレセプションパーティを想像してもらえばいいだろう。


また、会場の壁には過去に作成した学校のポスター(フライヤーを 拡大したもの。都内のハプニングバーや女性向けアダルトショップに設置した) などを展示。 同時に、テーブルには、「遊びの学校」開校の契機になった「大人の艶会」、「遊びの学校」の交流会などで使用したコースターを出した。 さらに、スタッフは「遊びの学校」のポスターと同デザインの、交流会で、スタッフTシャツとして使用したものを着用。 さながら、「遊びの学校」の作品展、展覧会という感じだ。 初めて参加される方は、ビジュアルにそこまで徹底してこだわることに感心しつつ、完成度の高いデザインそのものにも感銘を受けていた。

私達のような胡散臭い活動(!?)が多少なりともちゃんとしたものとして見られるのは、 いつもデザインを担当してくれる新進気鋭のデザイナーと、HPも作成していただいている重鎮デザイナーが施していただける可憐なパッケージのお陰だと改めて、再確認した次第。



まず、第一部は、名誉校長であり、GS水先案内サイトの金字塔「遊びの時間」のミック様による、「遊びの学校」開校の意図や趣旨の説明。同時に、これまでの活動の報告もさせていただいた。学校の“沿革”をおさらいする。

「遊びの学校」は2008年4月に本格開校し、今年で3年目になる。その間、公開講座は10回を越え、懇談会、見学会、交流会なども積極的に開催している。

そもそも「遊びの学校」の契機は、あるSNSのコミュニティが1000名を超えたことを記念して、2006年12月に開催した劇場型の大型の交流会「大人の艶会」。まずは同会を開催していた時代から説明させていただく。同会は翌2007年12月まで、4回、開催した。

■大人の艶会■

「色香ある男と女が集う『大人の艶会』」(2006年12月9日) 
「大人の艶会『女性上位時代~一週間遅れの雛祭り』」(2007年3月10日) 
「大人の艶会Ⅲ『CHANCE MEETING 777』」(2007年7月7日)
「大人の艶会FINAL『うたかたの日々(Bubbly Friday Xmas)~決戦は金曜日!』」
(2007年12月7日)

各々にコンセプトやテーマを立て、様々な趣向を凝らした。“仲間との心地よい会話と、息を呑むような驚愕のハプニング、 熱き、密やかな情交、そして、賑々しくも微笑ましい見世物……”という複合的なエンターティンメントを提供。参加者を手錠でカップリングしたり、ラウンジにお立ち台を作成し、DJが音楽を流して、バブル時代のジュリアナを再現してみたりもした。最終的には参加者は100名を越えるものになった。いまもこの世界の伝説として、語り継がれているのだ。

「遊びの学校」そのものは、同艶会の開催時に、“ラウンジトークセッション”として開催させていただいたのが始まりである。非公開時代には、2回、開催している。その艶会を開催していく中で、見えてきたものがある。GSの現状を憂うではないが、同会の参加者に限らず、GSに興味を持つ方の中には、その思考や行動が明らかに稚拙で未熟な方もいた。また、ルールやマナーも徹底されてない。以前であれば、パーティやクラブなどの現場で、先達と後進の交流が自然となされ、そうしたものが受け継がれ、美しい潮流となっていった。ところが、ネットやSNSの発達で、敷居が引くなった分、この世界の成り立ちやしきたりを充分に理解せず、参入してきてしまう。そんな手合いが自分勝手な思い込みで、混乱を巻き起こす。

また、本来、パーティを開催する資質や資格がないものが言葉巧み、人心を欺く、粗悪なものも横行してきている。

そんな状況を打開し、是正するために、学校の必要性を思い立った。ある意味、何が正しいか、正しくないのか、GSの世界の“正義”を語るために、場を設けたというのがきっかけだったのだ。さらにいえば、ネットの普及でGSなどに興味を持つ女性が急増したにも関わらず、そんな女性達をちゃんと受け入れることのできる男性が少ない。そのため男性の育成も急務だった。



2008年4月に本格開講した公開講座は、グループセックスだけでなく、SMやフェミニズム、エクスタシー、スローセックス、中高年の性愛生活など、そのテーマは多岐に渡った。ある意味、グループセックスは、GS単体で存在するのではなく、大きなくくりでいえば大人のラブ&セックスの領域である。遊びの文化を確立するためには、ミクロ的ではなく、マクロ的に語っていく必要があった。それゆえ、扱う主題や題材は増え、広がっていく。

改めて10回の各講座を振り返り、各回の講座の復習させていただいた。各講座のテーマとゲストを転載していく。

■公開講座■

第1回「グループセックス入門&ハプニングの楽しみ方」 (2008年4月19日)
ゲスト:金太郎(コミュニティ「ハプニングバーの楽しみ方とは」管理人)

第2回 「新女性上位時代 フェチ・ミズム~あなたの妄想は実現する!」(2008年6月28日)
ゲスト:井上メイミー(「我楽」広報・「カーミラ」元編集長)

第3回 「求められる男・求められる女 この世界で必要とされるための自分磨き」(2008年9月27日)
ゲスト:蘭(プライベートリビング「クリスタルベル」元ママ)

第4回 「話す・聞く・見る GSコミュニケーション原論」 (2008年12月6日)
ゲスト:藤原幻(出張ホスト・彼氏代行「おもちゃのGEN」)

第5回 「GS vs SM 間違いだらけのSM選び」(2009年2月21日)
ゲスト:祐士(「Bar BUG」店長)

第6回 「エクスタシーの神秘 “逝き”の構造」(2009年5月16日)
ゲスト:山口みずか(ソープ嬢作家)

第7回 「グループセックスに歴史あり GS大河物語」(2008年9月12日)
ゲスト:とも(「グランブルー」元スタッフ)

第8回 「セックスはあせらず 大人のためのスローセックス入門」(2008年12月5日)

第9回 「安全に安心して楽しく遊ぶための“危機管理”」(2010年2月13日)
ゲスト:覆面ゲスト(某関係者)

第10回 「成熟した大人へ捧げる - いつまでも輝く「男と女」でいるために!」(2010年5月22日)
ゲスト:亀山早苗 (作家)

「遊びの学校」は公開講座とともに、“課外活動”として、見学会、交流会、懇談会なども積極的に開催している。同活動も下記のとおり紹介させていただく。

■課外活動■

■ハプニングバー見学会
「大人の社会科見学 I」 (2008年7月)
「大人の社会科見学 Ⅱ」 (2008年9月)
「大人の社会科見学 Ⅲ」 (2009年6月)

■交流会
「夜想会(セックスファンタジーナイト) I」 ( 2008年7月)
「夜想会(セックスファンタジーナイト) Ⅱ」 (2008年11月)
「夜想会(セックスファンタジーナイト) Ⅲ」 (2009年4月)
「夜想会(セックスファンタジーナイト) Ⅳ」 (2009年10月)
「夜想会(セックスファンタジーナイト) Ⅴ」  (2010年4月)

■受講生と講師による懇談会
「ホームルーム」(2008年10月)
「女性向け懇談会“フェミスタ”」(2009年3月)
「フェミスタⅡ+サマースクール“空中庭園麦酒会”」(2009年8月)
「忘年懇談会“空中庭園麦酒会Ⅱ”」(2009年12月)
「フェミスタ Ⅲ+新春懇談会“空中庭園麦酒会Ⅲ”」(2010年4月)
「男性向け懇談会“GS男塾” 俺達のワールドカップ」(2010年6月)


改めて、活動歴を抜き出すと、その精力的で豊富な活動量に驚く。いずれにしろ、まだ、公開講座を受講してない方、また、受講して間もない方、さらに各講座を聞き逃した方には、そのさわりを解説しただけだったが、有益なものになったのではないだろうか。

前述通り、第一部終了後、時間を取り、質疑応答だけでなく、懇談もできるようにした。グラスやスナックを片手に、熱心に話しこむ。各所で、話の華が咲く。今回、会場を見回して感じるのは、男女ともに雰囲気のいい方が多いということ。話も滑らかで、よどみがない。大人の風情やたたずまいを醸し出す。学校には、魅力的な大人をひきつける、不思議な力があるようだ。


第二部は、第一回の公開講座でも開講した「グループセックス入門」を、最新情報を盛り込み、再講演させていただいた。講師は幹事会のメンバーで、「楽園族」の代表の直樹様である。この世界の理論派といわれるだけあって、これまで混乱、錯綜としていたGSというものを理路整然と説明していく。実は、今回、新たな試みとして、プロジェクターを使用し、パワーポイントでの講演を行った。そのためのテキストも直樹様が激務の合間に、書き上げたもの。まるで説明会や企画会議のようなだが、明文化、映像化されたことで、よりわかりやすくなる。


講演内容を簡単にかいつまんで紹介しておく。

まず、GSとは何か? 「遊びの学校」の推奨する定義を披瀝させていただく。

■3P(threesome)
・男性2 女性1
・女性2 男性1(逆3P)

■輪姦 (gang bang)
・女性1 男性3人以上

■乱交 (orgy)
・男性・女性ともに2名以上

スワップ(swinging)
・カップル交換
・相互鑑賞

3P、スワップ、乱交など、その英訳を初めて知る方も多いかもしれないが、その定義を提示し、その特徴を丁寧に説明していく。

また、上記をするための代表的な遊び場として、ハプニングバー、カップル喫茶、パーティなどを紹介。その探し方、遊び方、さらに、そのシステムからリスクマネージメントまで、これまでになく懇切丁寧な解説だ。流石、グループセックス界の生き字引といわれる直樹様である。自らの経験から導きだされる金言は、どれも有益で、含蓄がある。

グループセックス未経験者の方、また、初心者の方には、疑問や不安などを解消する絶好の機会になったはずだ。


また、事前に参加者にはアンケートをとって、質問などを受け付けていたが、それにも答えさせていただいた。

「何故、学校を続けているのか、何のメリットがあるのか」という質問には、

「ある種、正しい遊び方を教える。指導していかなればいかないという義務感みたなものがあります。使命感といったら、大げさかもしれませんが、そういったものがそもそもの発端です。同時に、この活動を続けていく中で、いろんな才能や個性が集まってくる、何かが起こるかもしれないという期待感を持っていることも事実。そんな楽しみがあるのがメリットかもしれません」

と、答えさせていただいた。

かつて、オノ・ヨーコが一人で見る夢は夢だが、皆で見る夢は実現するといっていた。まさにそんなところではないだろうか。夢や希望を語れる場があることが嬉しく堪らないのである。「ハーバード白熱教室」ではないが、サンデル教授のように、“これからの『正義』の話をしよう”とすることの必要性をも感じてもいる。

また、「そのバイタリティーの秘訣は」と聞かれ、ミック様は、「生魚」と即答する。漁村の漁師は、肌や皮膚は潮焼けしているが、自ら釣った魚、それも生魚を食べるから精力がつき、絶倫だという。魚のDHA(ドコサヘキサエン酸)がいいそうだが、会場では、これから生魚を食べるというものが続出した(笑)。

第二部終了後には、再び、懇談の時間を設けさせていただいた。日ごろ、興味や関心があっても、なかなか、声に出したり、聞いたりすることができない“セックス”のことを、“SATC(SEX and the CITY)”風に、思い切り語り合う。

ネットやマスコミには言えない、書けない、リアルだからこそ、明かされる情報も交わされる。現場にいなければ、話せない内容だ。時間を経て、参加される方の舌もさらに滑らを増し、熱を帯びてくる。もっとも、熱弁というより、華やかな、喧しさといっていいだろう。きっと、そんな中から東京スタイルのセックスを提唱できるのではないだろうか。

7時30分に開始した同会は9時30分を過ぎる頃、しめやかに閉会させていただく。今回は、会場を原状回復しなければいけないため、机や椅子の移動やごみ捨てなど、参加者も手分けして、協力していただく。Do it yourself――インディーズではないが、手作り感覚で、学校が作られていく。おそらく、こんなにも“民主的”に運営されている学校は、「遊びの学校」くらいだろう。参加するものの遊び心が学校を学校足らしめる。そんな中から、大人の遊びの文化というものが形成されていくはずだ。

次回の公開講座は10月を予定している。日時、内容等は改めて、正式発表させていただくが、テーマは「間違いだらけのAVセックス――女性が本当にして欲しいこと」になる。

また、課外授業として、11月に妄想歓談交流会「夜想会(セックスファンタジーナイト)Ⅵ」、さらに、12月に公開講座、同公開講座後に毎年恒例の忘年懇談会「空中庭園麦酒会Ⅳ」を予定している。ご興味のある方、ご参加をご希望される方は、是非、お問い合わせいただきたい。

私たちの活動から目を離さないでいただければと思う。また、一人でも多くの、遊び心ある方が参加され、そして、川面や湖面に投げ入れた石の波紋が広がるように、その輪が大きくなることを願っている。面白いことは、「遊びの学校」から始まる。いまからでも遅くない。私達とともに、“GSワールドカップ”へ向けて、キックオフしようではないか。

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